千手観音
センジュカンノン
三十三間堂 京都府東山区 5回参拝
1,000体もの千手観音立像の中心にすわって、千手観音、三十三間堂の中心となる
存在、本尊の千手観音です。
檜(ひのき)寄木造りの千手観音(せんじゅかんのん)坐像で昭和26年6月に国宝に
指定されました。
像の高さは約335cmで、台座から本尊の背後の光背まですべて含めると
約7mにもなる大きさです。
国宝:千手観音立像
三十三間堂がここまで有名な存在になっているのは、この千手観音立像の存在が
あるからなのは間違いないでしょう。
何度たずねてみても千手観音の数と美しさに息をのんでしまいます。
中央の千手観音を中心として、左右に10列のひな壇が設けられて、
一段にはそれぞれ50体の千手観音が並んでいます。
風神・雷神像(国宝)この三十三間堂にはこの千手観音像を守る形で
風神・雷神像があります。
風神雷神は俵屋宗達の絵や、薬のコマーシャルなどでおなじみです。
昔から風や雷に対しての恐怖の心が人々にはありましたが、その一方で
日照り作物が取れない時期が続く時などは、風や雨は五穀豊穣をもたらす
存在でもあります。
それら五穀豊穣をさずけてくれる神様として、むかしの人々から信仰されました。
千手観音のケライである二十八部衆に降伏したのが風神と雷神でした。
そのため風神と雷神は仏の世界の神々には加えられていません。
あくまで二十八部衆のケライであり風の神と雷の神の姿を自由に現した存在です。
二十八部衆の中にこの風神雷神をカウントすることもありますが、
三十三間堂の場合はカウントせず独立して風神雷神が存在しています。
この2体も他の二十八部衆と同様に国宝です。
【見仏入門】No.2 京都・三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)の仏像/
国宝千手観音坐像・千手観音立像・二十八部衆など | 仏像リンク