千手観音
センジュカンノン

中禅寺(立木観音)について
中禅寺(ちゅうぜんじ)は、784年、日光開山「勝道上人」(しょうどうしょうにん)
によって建立されましたお寺で、世界遺産「日光山輪王寺」(にっこうざんりんのうじ)
の別院です。
御本尊「十一面千手観世音菩薩」(国重要文化財)は、勝道上人が中禅寺湖上に
千手観音様をご覧になり、その姿を桂の立木に彫ったと伝えられています。
観音様は、現在も地に根をはり、訪れる人々を穏やかな表情で迎えます。
また、坂東三十三観音霊場の第十八番札所として多くの巡礼の方たちも
ご参拝になります。
御本尊「立木観音」 日光山中禅寺の御本尊様です。
「十一面千手観世音菩薩」(国重要文化財)。
仏教では、生まれ年の「守り本尊」というものが決まっておりまして、子年の方を
一生お守りする仏様でございます。
千手観音様の御利益は、「諸願成就」と申しまして、諸々の願い事を成就して
くださる仏様です。
ですから、観音様の前に立ち、願い事を観音様に伝えてください。
諸願ですから何でも結構なんですよ。
病気の方は、早く治りますように。
受験の方は、合格しますように。
その時その時の願いを、どうぞ観音様にお伝えに来てください。
「五大堂の景色」 不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王
の五大明王が安置された御祈祷の道場です。
天井には、日本芸術院会員の堅山南風画伯が描いた大雲龍が堂々たる
威容を誇ります。
また、ここ五大堂からの中禅寺湖を望む景色は、見るものの心を振るわせる
ほどの絶景です。

 

三十三間堂  京都府東山区  5回参拝

1,000体もの千手観音立像の中心にすわって、千手観音、三十三間堂の中心となる
存在、本尊の千手観音です。
檜(ひのき)寄木造りの千手観音(せんじゅかんのん)坐像で昭和26年6月に国宝に
指定されました。
像の高さは約335cmで、台座から本尊の背後の光背まですべて含めると
約7mにもなる大きさです。




国宝:千手観音立像
三十三間堂がここまで有名な存在になっているのは、この千手観音立像の存在が
あるからなのは間違いないでしょう。
何度たずねてみても千手観音の数と美しさに息をのんでしまいます。
中央の千手観音を中心として、左右に10列のひな壇が設けられて、
一段にはそれぞれ50体の千手観音が並んでいます。





風神・雷神像(国宝)この三十三間堂にはこの千手観音像を守る形で
風神・雷神像があります。
風神雷神は俵屋宗達の絵や、薬のコマーシャルなどでおなじみです。
昔から風や雷に対しての恐怖の心が人々にはありましたが、その一方で
日照り作物が取れない時期が続く時などは、風や雨は五穀豊穣をもたらす
存在でもあります。
それら五穀豊穣をさずけてくれる神様として、むかしの人々から信仰されました。






千手観音のケライである二十八部衆に降伏したのが風神と雷神でした。
そのため風神と雷神は仏の世界の神々には加えられていません。
あくまで二十八部衆のケライであり風の神と雷の神の姿を自由に現した存在です。
二十八部衆の中にこの風神雷神をカウントすることもありますが、
三十三間堂の場合はカウントせず独立して風神雷神が存在しています。
この2体も他の二十八部衆と同様に国宝です。



【見仏入門】No.2 京都・三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)の仏像/
国宝千手観音坐像・千手観音立像・二十八部衆など | 仏像リンク










中禅寺(立木観音)|輪王寺 栃木県日光市  約12回参拝